◆第1章
前半の主人公たちの冒険。
ピドナからファルスへ向かう途中でサイクロプスと死闘になるピドナ義勇軍。そこへ援軍として現れるコーデルのツヴァイク騎士団と、鍛冶屋3兄弟。
サヴァはグレートアーチからファルコの海賊船に乗り、ミュルスから入る予定だったが、オリオールとヤン・エイが絡んで魔物が跋扈するトリオール海へ。
ジョカルは不眠不休で総司令官をつとめ、援軍の到着を待つとともに、ゲートを警戒している。ゲートは案の定開き、次々と部下が倒されるなか、ジョカルを名指しで仇敵呼ばわりする、ナジュの王を名乗る若者が出現する。しかし、ちょうど到着したフェリックスの明るい態度のおかげで、一発触発の事態は回避された。
出現したゲートの魔物を殲滅する。その最深部にはいったフェリックスたちは、謎のストーンサークルを発見するのだった。
◆第2章
ゲートの魔物殲滅が上手く行き、キャンプに戻る途中、砂がアリエンを狙って襲いかかり、庇ったコーデルが重傷を負った。貴族のアレク・バイカルは、コーデルに前線に出るようすすめたオリバーを憎悪し殴り倒すが、そこへオリオールが割って入り、アレクも頭を冷やして退散する。
コーデルの傷は、玄武術の天才ネスが応急処置を施し、ツヴァイクまでは遠いのでピドナで療養することが決まる。
コーデルのことで責任を感じていたアリエンを、オリオールがランスへと連れ出すと、そこでアリエンをミドルネームで呼ぶ自称エルフと出会う。エルフの作る術酒で大儲けしていた道具屋(「濡れ手に粟」)夫婦はアリエンにすごまれて適正な商売をするよう誓うのだった。
一方、ファルスが落ちついたのでサヴァをロアーヌ王に会わせることにしたフェリックス。ドレスアップしたサヴァを見てミカエルは驚くが、サヴァは困惑し、どうしても出生を詳しく語ろうとはしなかった。そこへ、ジャングルの異変を知らせにズィール(成長した「少年」)が現れる。フェリックスはサヴァとともにズィールの術ですぐさまジャングルに向かった。
ピドナで療養するコーデルは、女王ガラドリエルから贈り物として黒い荒馬を貰うが、そこへ手紙が届き、死んだはずの妹が生きていることを知らされる。
おまけ:各界の確執について
この物語では登場人物がすべて良い人で、正義の心と互いへの信頼をもって事に当たる、ということはありません。ドフォーレ商会を潰しても後継が人身売買を続け、権力争いも絶えません。主人公は自分の属する階級なり社会でも戦う必要に迫られます。(そんな構想を立てるから全体が長くなるのです)
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